Mac を2台以上使っている方にとって、“同期” って大きな壁ですよね。
その一つに 1Password があります。ログインフォームを片方で登録しても、もう片方で使えないんじゃ2度手間。私は iPhone を使って更新のある方と同期した後、もう片方で同期してデータを更新という作業をしていましたが、実はもっと簡単な方法があったんです。
しかも、フリーのDropboxを使えば追加料金なしで使えますw
この方法を使うには Dropbox 又は MobileMe アカウントを持っておくべきでしょう。
何をするかというと、まず Keychain を1Passwordのものに切り替えて、そのファイルを Dropbox 内に置くんです。どの Mac からもそのファイルを参照すれば、こっちで更新してあっちで更新なんて作業は無くなるわけです。
ネットに繋げさえすれば、あとは Dropbox がサーバーに更新をアップしてくれますので、実際私はなにも同期作業なんてやってません♪ ここまで便利だともう 1Password は手放せなくなってしまいましたw
これは Mac を持ったら、何よりも先に購入するべきアプリケーションだと断言できますよ☆
では、詳しく見ていきましょう。
同期設定方法
Agile Keychain に切り替える
デフォルトの OS X Keychain からAgile Keychainに切り替えます。それぞれ Pros&Cons があるようですので、以下お借りしてきた画像を参考に。
上記に同意したら、早速変更していきましょう。
- まず 1Password を起動して “Preferences” へ
-
Keychain タブから一番下の “Switch to Agile Keychain Format…”をクリック
- マスターパスワードを入力すると、OS X Keychain から Agile Keychainにデータが移されます。
Keychain の設定
Agile Keychain に移行すると、以下のような設定項目が現れます。少し見ていきますか。
- Location
Keychain ファイルの場所です。上の画像は Dropbox に移す前ですので、あなたの画面も恐らくこれと同じはず。また後で実際に Dropbox に動かすときに設定します。
- Unlocking
いずれかのブラウザでロック解除したら、他のブラウザの 1Password のロックも一緒に解除されます。ブラウザごとにロック解除したい場合は、チェックをはずしてください。
- Auto-Lock
- Lock after N minutes of inactivity
“N” 時間、マウス・キーボードからの入力がないと自動ロックされます。画像の20分は少し長すぎる気もしますが、これは自宅の Mac mini だから大丈夫でしょw
- Lock when sleeping
Mac がスリープに入ると同時に自動ロックします。
- Lock when screen saver is activated
スクリーンセーバーが始まると自動ロックします。
- Lock when 1password and all browsers are closed
1Password アプリケーションと全ブラウザが閉じられると自動ロックします。これは、 OS X Keychain の動作とは逆みたいです。どう逆なのか分かりませんがw
- Change Master Password…
マスターパスワードの変更はここからできます。現在のパスワード、新しいパスワード、そしてパスワードの確認を入力することになります。
ここから先は、Dropbox 編と MobileMe 編で分けて説明してみます。少しだけやり方が変わってきますので。
Dropbox 編
まず、 Dropbox って何? という方は、こちらの Dropbox の記事を読んでみてください。
Keychain ファイルを Dropbox 内に移動
- 1Password を起動して “Preferences” へ
-
“Keychain” タブの “Location” エリア内 “Move” をクリック
-
Dropbox 内のフォルダを選択
Dropbox ブログでは Dropbox フォルダ直下に置いていますが、個人的に整理しておきたかったので、1Password というフォルダを作っておきました。
- “Change Location” をクリック
- 確認のポップアップが出てくるので “Yes”
これで Keychain ファイルを移し終わりました。次は別の Mac の 1Password でそのファイルを使用するよう設定します。
2台目以降の Mac での設定
- 別の Mac で 1Password を起動
- “Keychain” タブへ
- “Location” エリア内、 “Use Existing…” をクリック
- 先ほど置いた Dropbox 内の Agile Keychain ファイルを指定
“1Password.agilekeychain” というファイル名です。 - これをお持ちの Mac の台数分繰り返し設定してください。
- あとは、何もせずともリアルタイムで勝手に同期されます。
MobileMe 編
iDisk を有効にする
- 環境設定パネルの “MobileMe” へ
- “iDisk” タブで “iDisk Sync” を開始する
アップデートは自動にしておくと便利でしょう。
1Password Keychain を iDisk にコピー
Agile keychain ファイルは
/Users/your-id/Library/"Application Support"/1Password/1Password.agilekeychain
にあります。
これを iDisk 内に移すのですが、まずこの時点では、コピーしておいてください。ドラッグして、ドロップする前に option (alt) キーを押せばコピー出来ます。元ファイルは急がず後の作業を終えて、何も問題ないことを確認してから消すこと。
パソコン使ってて、データが吹っ飛ぶってことほど痛いことはないですから。
iDisk はアプリケーションバンドルを何か特別扱いするらしいんです。それが同期パフォーマンスを半端じゃなく落とすみたいなので、ファイルの拡張子を変えてしまいます。これで100倍速くなるらしい(笑
デフォルトのファイル名は、“1Password.agilekeychain” だと思います。この最後に “_folder” と追加して、“1Password.agilekeychain_folder” とします。
すると、下の画像のようにアイコンがフォルダアイコンになっちゃいます。
これで準備 ok 。
- 1Password を起動して “Preferences” へ
-
“Keychain” タブ、 “Location” エリア内の “Use Existing…” をクリック
- 先ほどリネームしたフォルダを指定して “Change Location”
お疲れ様でしたー♪ これで完全自動で 1Password が同期してくれますよw 使ってるうちに実感しますけど、ホーント便利ですから。
- Lock after N minutes of inactivity
http://www.laloopa.com/20081026/share-1password-on-multiple-macs/trackback
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by Memo - 33sasa.com | 2009-03-05(木) 02:28[…] Dropboxで1Password http://www.laloopa.com/20081026/368/ […]
by 【iPhone】DropBox・ToFU Editorアップデート | 2009-10-21(水) 10:11[…] 「DropBox」はストレージサービスではかなり有名なもので、PC、iPhone両方の専用アプリが出ています。主な使い方は自前サーバに繋がらないときの緊急用として使ったり、複数台のMacでパスワード管理ソフト「1password」のデータを同期するために使用したり(1Password 、Dropbox を使って2台以上の Mac で同期する : ☆ La Loopa ★☆☆)自己紹介文、アイコン画像、フォーマットテキストなどを入れておき、何処でも取り出せるように使っています。iPhoneで使うことはまだ多くはないのですが、Macを複数台使っている人にはお勧めなアプリです。 […]
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