Dropbox を使った、
1Password の同期方法は以前このブログで取り上げましたが、
あの方法は 1Password や MailSteward といった、
データベースファイルの設置場所を環境設定で選べるものに限られてしまいます。
まぁ、例外もあって Option/Alt キーを押しながら
起動するとライブラリーを選択出来る、
The Hit List のようなアプリもありますが :P
ただ、普通のアプリではローカルのデータの同期を取るのは難しい。
多分、開発者とかのレベルになると、
普通にやってのけてしまうのかもしれないですが、
私もそのレベルには達していません。。
というわけで、
同期機能のないアプリのデータの同期は諦めていました。
が!!!
soundscape out さんの、
MobileMe を使わない同期環境 という記事で紹介されてた、
SymbolicLinker というツールが気になって使ってみたのですが、
これは、なんとも素晴らしいツール :P
ただ、データファイルの場所を探し当てなければいけませんので、
確かに少し Mac のファイルシステムに関して知識が必要かも。
SymbolicLinker とは
SymbolicLinker は、以下画像のように
右クリックのコンテキストメニューから簡単に、
シンボリックリンクを作れるようにしてくれるツールです。
シンボリックリンクは、
Mac OS のエイリアスに近くて遠い存在。
んー、私も正確に理解している訳ではなく、
どう説明しても誤解を生みそうなので簡単に重要な違いだけ。
シンボリックリンクされたフォルダの内容は
アプリケーションからも参照されます。
エイリアスの場合はそうはいきません。
追記:2009-09-14
全てのアプリでエイリアスが使えないわけではないようです。
Typinator の同期のために検索していたら、
エイリアスを使う方法が紹介されていたので試してみると、
同期出来てしまいました。アプリケーションによって、ということですね。
Ecto 3 の場合はエイリアスが使えなかったので、
以下の説明はそのまま残しておきます。
この特徴をどう使うか
まずメインの(シンボリックリンクされていない)データフォルダを
Dropbox 内のどこかに起きます。
Dropbox 内に置いたデータフォルダのシンボリックリンクを作り、
出来たシンボリックリンクをデータフォルダが元あった場所に置きます。
もちろん名前は元に戻しておく。
こうすることでアプリケーションは
シンボリックリンクから Dropbox 内にあるファイルを参照し、
更新も Dropbox 内のファイルへという流れが出来上がります。
もう片方の Mac でも同様にシンボリックリンクを作り、
ローカルのデータフォルダと置き換えれば、
Dropbox を用いたシンプルで最強の同期環境の出来上がりです。
自分で作った感丸出しですがw センスなくてどーもすぃません:P
Ecto 3 の同期に使ってみた
まずは SymbolicLinker のインストール。
SymbolicLinker からダウンロードして解凍。
“SymbolicLinker.plugin というファイルが入ってるので
そのファイルを以下のフォルダ内にコピーして Finder を再起動。
(ルート)/ライブラリ/Contextual Menu Items
もし “Contextual Menu Items” フォルダが存在しない場合は、
スペルミスしないようにフォルダを作成してからコピーしてください。
Ecto 3 のデータファイルは、
(ユーザー)/ライブラリ/Application Support/ecto3/items
の中に入っています。
その中のフォルダ名がランダムで何のことやらさっぱりですが、
Ecto 3 で記事を書きながら見てみると、
中のファイルが頻繁に更新されているのが分かります。
このランダム名のフォルダはどのタイミングで作られるかは分かりませんが、
Ecto 3 の使用状況によって作成されているようです。
ということで、
items フォルダを同期すればいぃのではないかという推測を立てました。
まず items フォルダを Dropbox 内に移動。
後からまた使うので ecto3 フォルダは開いたまま。
Dropbox 内の items フォルダを右クリック、
コンテキストメニューから その他 > シンボリックリンクを作成。
出来たシンボリックリンクを元の ecto3 フォルダに移動して、
フォルダ名を items に。
もう一方の Mac に同じように SymbolicLinker をインストール。
Dropbox 内で同期してある items フォルダのシンボリックリンクを作り、
ecto3 フォルダ内の items フォルダと置き換え。
以上で作業終了です。
Ecto 3 で下書きを作ったり消したりしながら確認したところ、
しっかり2台の Mac 間で同期されていました♪
Ecto 3 以外のアプリケーションでも、
データファイルを探す手間を少しかければ同期出来てしまうかもしれません :)
ただ、 soundscape out さんも言われていますが、
Dropbox はファイル更新後すぐに同期を開始するため、
システムに負荷がかかってしまうかもしれません。
その場合には、紹介されている iBackup を使った方法でもいいかと。
Dropbox と違い、 iBackup は指定したフォルダを
定期的にバックアップするアプリケーションです。
個人的には Dropbox で別に気になる問題ありませんし、
すぐに同期してくれる方が助かるので、このまま使い続けると思いますが。
追記:2009-06-27
no name さんにコメントを頂いたので、
SugarSync というアプリを試してみました。
独自のインターフェースがあるうえに、
書類フォルダ内に作成される Magic Briefcase というフォルダは、
Dropbox と同じようにコンテンツに変更があり次第、
アップロードを開始してくれます。
そして、 Sugarsync のバックアップ機能
(フォルダを指定してバックアップアップする機能)を使えば、
no name さんの言う通りシンボリックリンクを作らずとも
複数台の Mac で同期できそうですね。
それに Dropbox よりも Sugarsync の方が使うメモリー少ないので、
Dropbox が重いと思っていらっしゃる方には
Sugarsync を試してみるのもいいかもしれません。
でも1つ不満を言うと、Dock 内のアイコンを非表示に出来ない。。
使うなら常時起動しておきたいアプリなので、
Dock には表示されないようにしたいのですが。。。
結局、私の場合は残念ながら Dropbox をかなり使い込んでいまして、
今のところ Sugarsync に完全移行するメリットがそれほど大きくなので
このまま Dropbox を使っていこうかと思います。
http://www.laloopa.com/20090627/symboliclinker-as-a-mighty-syncing-tool/trackback
コメント / 2 COMMENTS & TRACKBACK
by no name | 2009-06-27(土) 19:54 : 42シンボリックリンク作らなくていいという点で、sugarsyncの方が便利だと思います。
(macbook airだとファンがよく回りますが)
by MoonyHart | 2009-06-27(土) 22:00 : 16@ no name
コメントありがとうございます。
Sugarsync というアプリ知りませんでした。
独自のインターフェースもありおもしろいですね。
少し試してみようかと思います。
コメント
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